ユーキャン新語流行語大賞 審査委員会は、今年の新語流行語大賞のトップテンおよび大賞を発表しました。
今年は地震に始まり、その後始末に終わるという、地震がらみの1年でした。流行語にも当然、大震災がらみの言葉が多数、入りました。3位に入賞した「直ちに~わけではない」というのは、大震災に伴う原発放射能の影響が心配されても、政府は「直ちに」をつけて、安心させる発表を連発したことを受けてのものでしょう。「直ちに」影響が無いとしても、「中長期的には」影響があるかもという不安はぬぐえない日々が続きました。
さて、栄えある1位に輝いたのは「地震火事津波放射能(じしんかじつなみほうしゃのう)」でした。「地震カミナリ火事親父」をもじっての造語です。
今回の大震災が過ぎてしばらく経った5月頃には、怖いものを表す格言の「地震カミナリ火事親父」に、もっと怖い津波を入れようという世相が反映され、「地震カミナリ火事津波」とよく言われていました。現代では親父はもう怖くなくなり、格下げされて津波にとって代わられたのです。それが夏になると「地震原発火事津波」と言われるようになりました。なるほど、今回の大震災では、原発から漏れた放射能のことがその後もずっとニュースになりました。秋になると、今回流行語大賞を受賞した「地震火事津波放射能」という言葉が優勢になりました。原発そのものが怖いのではなく、放射能が怖いのだということなのですね。
こうして、ちょっと自虐的とも言える流行語大賞がすんなり発表されてしまうのも、大震災から少し時間が経って、やや冷静に振り返ることが出来る証かもわかりません。冷静になれるのも、現場の復旧の作業がようやく落ち着いたからで、日夜、復旧に頑張った方々の力無くしてはありえないでしょう。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
これはまたすごいブラックジョークですね・・・
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