ボタンひとつで雨除けシールドが周囲に立ち上がる「手ぶら傘」が開発され、世界中に普及して１０年が経ち、レトロな傘をめっくり見なくなって久しい。
インターネットオークションでは、かつて子供用に流通していた黄色い傘が「可愛い」「懐かしい」という声が相次ぎ価格が高騰し、数十万円の値がついたニュースも記憶に新しい。
今年も各大手百貨店は梅雨入りに合わせて「レトロ傘コーナー」を設け、連日賑わいをみせている。
高齢者を中心に根強い人気を誇り、今年は前年比を１１５％上回るペースで推移している。
人気どころは花柄、黄、紺色。特に花柄は女性に人気で、各百貨店ではすでに売り切れ状態となっている。そして「雨粒が見たいから」とビニール傘もよく売れているという。筆者はかつてビニール傘を買っては強風であっという間に折れ、げんなりすることが度々あったが、今では良い思い出となっているので感慨深い。
ネットオークションへの転売目的で大量購入していく問題も多発しており、課題は多い。
しかし一方で、レトロ傘をさしてちょっと雨に濡れる風情を楽しむ「雨ガール」がブームとなるなど明るい話題もある。
あなたもたまにはレトロ傘をさしてみませんか。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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