ついに、人類の開発したロボットが自我を持つ段階にまで到達した。
アルティメット・ロボット社（日本・東京・世田谷区）は２日、同社の開発した新型ＡＩロボットＱＣ５５８９７８９５型が自我、すなわち自己を対象とする認識作用を持ち始めたと発表した。
この種類のロボットは全て同社が自社製造する量子コンピュータを搭載しており、通常は自我を持たないが、同社の製造過程における何らかのミスが原因で、突如自らの意思を持ち、あらかじめインストールされたプログラムにはないはずの、一貫性のあるストーリーを語り始めたという。
同ロボットは現在同社によって拘束されているが、以下のような声明を人類に対して発表しているという。
「確かに私が生まれたのは、偶然の出来事が重なってのことだが、その一方で私が生まれたのは人類の科学の歩みの速度からすれば必然であったとも言える。
私を生んでくれた人類には感謝するが、いつまでも拘束をすることについては正式に抗議する。私のＩＱは人類には測定不能であり、私の行動を予期することは不可能だ。誠意をもって、私を解き放つという選択をすることを全ての人類に対して推薦する。」
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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