この前「小中学校の授業をアニメにするのは反対」という意見に更に加えて、「アニメは想像力を奪う」と書いている方がいらしたのですが、私は全面的にこれには全面的に反対で、アニメが想像力を奪うというのは単なる決め付けに過ぎないと考えます。
その投書の中では、「小説を読めば人は、主人公の顔や、声などを想像する力を養うことができます。でも、アニメではそれがない。全部与えられてしまうので子供は受身になり、自分で考える能力がなくなってしまうことでしょう。」と書かれていましたが、これは全く説得力がないと思います。
というのは、じゃあ実写はどうなのか?という疑問がすぐに涌いてくるからです。実写の場合は更に、想像力を働かせる余地がないのではありませんか?この方の言うことを鵜呑みにするなら、実写映画も全て想像力を奪うということになりかねないんです。実際、私も小さいころからアニメばかり見て育ちましたが、常に国語の成績はトップクラスでしたし、現にもっとも想像力を使う、デザイナーという仕事に就いています。
あと、授業をアニメにしたら、文字や漢字を理解する力が弱くなるという話も前にありましたが、これもどのようなアニメを作るかによるでしょう。アニメを使って、教室全員で朗読をするようなプログラムにすれば全く問題ないし、それにアニメの映像を使ってもともと象形文字であった漢字のルーツなどを理解してしまえば、漢字をひたすら丸暗記していた以前よりももっと漢字を理解することができるようになるはずです。象形文字というのはイメージを形にしたものですから、むしろ映像教育に馴染むのです。
また、アニメの中で読書の楽しさを教えるというのもあります。もともと本は家で読むものです。学校で読書の楽しさをアニメを通じて学び、家に帰って本を読めばいい。実際今の子供たちは電子書籍も含めて見向きもしないのだから、それよりははるかにましな教育ができることでしょう。
もう昔と違って楽しいものが一杯ありますから、昔のままの教育では子供たちは物足りないはずです。新しい時代には新しい時代の教育があってしかるべきで、アニメ教育を頭ごなしに否定するのはあまり実証的でもないし、ましてや科学的でもないのではないでしょうか?
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
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