某国の捜査機関の元捜査官A氏が、匿名を条件にして重大な証言をした。内容は以下のとおり。
「実名SNSが流行しはじめた2008年頃から、個人の発言、交友関係、位置、などのありとあらゆる情報を収集していた。これらの情報は本部のクラウドサーバーに全て集められ、スーパーコンピュータでの解析によって、個人の思想傾向、性格、知能、職業、行動形態、行動範囲などに加えて、犯罪を犯す可能性などを解析していた。いったん犯罪が起きた場合、このようにして手に入れた情報とその解析結果に基づくプロファイリングによって犯人を割り出していた。ネット上では、個人は自ら進んで情報を提供しているので、合法的に情報を取り放題だった。」
「企業が採用などにあたって参考にするための情報収集も民間の会社で行われていたが、捜査機関による情報収集はそのレベルではない、大きな予算をかけた徹底的なものだった。この情報収集によって、個人のプライバシーは合法的手段によって丸裸になっていった。しかも、このプロジェクトは秘密裏に行われ、静かに、しかし確実に進められていた。」
「しばらくこの仕事に従事しているうちに、あまりにも露骨な情報収集にうんざりして退職した。このようなことをずっと黙っていることに良心の呵責を感じたので証言することにした。もう手遅れだが、これ以上、自分の大切な情報をネット上に提供してはいけない。仮に断片的な情報であったとしても、スーパーコンピュータによる、他の情報との照合によって全ては筒抜けになる。位置情報を提供するなんてことも愚の骨頂だ。自分ではない誰かが、あなたの行動を知っているという現実をちゃんと知ったら気持ちが悪くなるはずだ。」
「2011年頃から話題になった、実名SNS上の偽装美女軍団だが、あれは、うちではない別の国の捜査機関が、友人ではないと公開されない情報を収集するために送り込んだという話を聞いている。美女を使えば、警戒心なく友人として登録する男性が多く、面白いように情報を収集できたそうだ。」(未来新聞)
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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