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ウェアラブルPCに逆風~都内のレストラン~

普及が始まったメガネ型のウェアラブルPCに逆風が吹いている。都内のレストランなどでウェアラブルPCの撮影機能によって客のプライバシーが侵害されるとして、装着したままの入場が禁止されるケースが増えてきた。アメリカでは既にウェアラブルPCをつけたままでのレストラン入店を禁止されるケースが昨年から出ていたが、日本でも同様の動きが始まったということになる。

都内のあるレストランのオーナーはインタビューに応え、「ウェアラブルPCは、動画を周りに気づかれずに撮影できるので、お客様のプライバシーの問題が出てくる。この前も、男性客が一人で来店し、ずっと女性客を撮影していたようで、女性客側から苦情が来たため、ただちに退店していただいた。マナーの問題であり、一律禁止はやりすぎだという声もあるが、まだ確立していないマナーに店の信用を委ねるわけにはいかない。当面は禁止させていただく。」と話している。この動きは高級レストランから始まったが、一部のファストフード店にも広がりを見せている。

人から意識されずに撮影できる機能があるウェアラブルPCは、人生の1コマ1コマを記録していく、いわゆる「ライフログ」のコンセプトからは画期的である。その半面、他の人のプライバシーの問題が生じる。携帯やスマートフォンの場合は、相手に機器を向けるから撮っていることがわかるが、メガネ型のウェアラブルPCの場合は掛けているだけであるため、相手には撮影していることが基本的にはわからない。オーナーがインタビューに応えたレストランのケースでは、男性客がたまたまウェアラブルPCを操作したので分かった。今後は、静止画を撮るときはスマートフォンのように音声が鳴り、動画の場合は撮影中であることを示すランプが付くようにするなどのプライバシー対策が必須となるのは間違いない。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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