夏休みや春休みに、普段面白くないと感じている勉強が、楽しくできるかもしれないプログラムがあると聞いて、取材のために訪れた。
ここは豊かな自然に囲まれていて、樹齢何百年の大木から自由に登れる高さの木々まで大小さまざまな木がある。森林浴のできる散歩道があり、小川も流れている。空気の澄んだ静かな空間が、すぐそこにある。
プログラムは7日間で1回分になっている。6日目に、試験問題ではなくてクイズを解く。3人ひと組で、早押しクイズや、力を合わせて問題を解くクイズを戦い、勝ち抜いていく。これに勝ち残りたくて夏休みには2回、3回と続けて参加する人もいる。
問題はどこから出るのかというと、これも競争を勝ち抜いた各教科の動画から出る。動画の内容には条件があって(1)その教科が実はとても面白いかもしれない、と思える内容のもの(2)その教科はどのようなものかという全体像が見えてくる内容のもの、のどちらかに当てはまれば応募できる。プログラムの開催の半年前からインターネット上で募集する。内容は地理、英語、算数・数学、生物など各教科の動画で、授業形式でなくても良く、漫画や映画など映像でもいい。応募の条件はなく、プロでも主婦や学生など素人でも応募できる。投票の結果、各教科1位になった動画が採用される。採用になる動画は、楽しくて強く印象に残るものが多いようだ。
プログラムの1日目は、自己紹介や、日程、場所の案内のあと、くじ引きで共にクイズを勝ち抜く3人が決まる。学ぶ動画は、インターネットに配信されており、初日に1人ひとつずつタブレットPCとモバイルWi-Fiルーターが貸し出される。学ぶ場所や形式は自由で、自然の中で1人で見る人もいれば、クイズを解くグループの3人で集まり、一緒に盛り上がりながら見る人もいる。
1人の学生が、屋外で動画を見ることになり、一緒に出かけた。外は緑が豊かで、登りやすそうな木がたくさんある。動画は、木の上で、くつろいで見ることもできるし、小川のせせらぎを聴きながらゆっくり座って見ることもできる。
ところで、自由に木登りできる環境は素晴らしい。記者も子供のころ毎日のように木登りしていた。木の上は自然とひとつになった空間で、のびのびできる。時には難しい木に挑戦して落ちたり、逆に上でリラックスし過ぎて寝てしまい、落ちたこともあった。 落ちる瞬間は頭が真っ白になるが、翌日にはまた登っている。あの枝は危ないとか、この高さなら怪我しないなどと、だんだん分かるようになっていった。
さて、このように各自が自由に楽しく各教科の動画を見て、グループの3人で対策を練ったりしながら準備し、6日目にはクイズに挑む。優勝したグループには旅行券が贈られる。
プログラムの最終日は、別れを惜しみ帰宅する。今回関心を持てた科目は、これからもっとやる気が出そうだし、細かすぎてその教科の何を今学んでいるのか分からなかったものが、今回全体像が見えてきたという教科は、勉強しやすくなっているだろう。
その後、動画作りに挑戦している人もいる。また、選ばれる動画は毎回違うので、楽しくて何度も来ている人もいる。記者は、ここの自然環境が素晴らしいので、また取材に来てみたいと思った。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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