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究極の箪笥ついに発売

 「究極の商品しか扱わない」アルティメットショップが新しい洗濯機機能付き衣類用箪笥「たんす入れるだけ」を発表した。「脱いで入れてあとはお任せ」がキャッチフレーズ。設置工事費込み1棹(あくまでも箪笥なので、単位は棹)税込150万円。

 家事における三種の神器は時代とともに変わっている。1960年代は「洗濯機、冷蔵庫、テレビ」、2000年代初頭は「洗濯乾燥機、ディスポーザー、食器洗い乾燥機」と言われた。「どんな時代にも洗濯にまつわる機械が登場するところに目を付けました」と開発者の全手美ヰ子(すべてみいこ)氏は語った。

 「結局洗濯というものは、汚れたものを分別し、洗濯機に入れ、干し、取り入れ、たたみ、しまう、という複雑な工程から逃れられないということに気づきました。干す、取り入れるの二点は乾燥機能で解決できますが、たたみ、しまうという最後のところで挫折する方がとても多いのです。
 また、特に独身男性が乾燥の終わった衣類を洗濯機から出さず、そこで保管したまま引っ張り出して着ていることが多いということもアンケートから分かりました」と全手氏。

 そこで全手氏が考えたのが「最初からしまう場所で洗って乾燥させればいい」ということ。あまりに斬新なアイディアに当初社内では相手にされなかったという。自宅の箪笥を防水加工し、水管とモーターを取り付け、畳むための細いマジックアームをセットした試作品を開発室に運び込んだ時、多くの社員が笑い転げた。
 しかしサッカー選手の汚れたTシャツを4枚、畳みもしないまま箪笥の3段目に放り込み、洗剤や柔軟剤を投入し待つこと1時間弱。引き出しを開けたところ真っ白になり、しっかり乾き、しかも放熱までされたほどよい温度のTシャツが店頭のようにぴしっと畳まれていたのを見た人々は声も出ないほど驚いたという。アメリカ出張中だった社長がすぐに日本に呼び戻され再度実演。即開発が決定した。

 「企業秘密が多くてあまり語れないのが残念ですが、仕上がりには万全の自信を持っています」と全手氏。
 今回発売される「たんす入れるだけ」は1段目がニットなどのデリケート衣類用、2段目が下着類(特に女性用下着にお勧め)、3段目がタオル、4段目が靴下、ストッキング類、5段目がジーンズ、となっている。デリケート衣類を2段にしたいというオーダーにも応える。

 発売前のモニターからは「父のものと分けて洗っていて面倒でしたが、父専用の入れるだけと私専用の入れるだけを買えば完璧に分けられます。畳む、しまう手間がなくなることよりそのことの方が私は画期的だと思います。これからは防水パンと洗濯機用蛇口が4つくらいあるマンションが売れるのだと思います」という感想もあったという。

 なお「布団洗い乾燥」をしたい方のために「押入れ入れるだけ」も開発中。2年後の実用化を目指す。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

150万ですかぁ・・・まだまだ庶民の箪笥ではないんですね~
これで洗濯機業界は、相当何かしらの開発をしてきますね~。
靴箱もこういうのがあったらいいなぁ~。アルティメット様
次の「究極」楽しみにしています

山石木綿希 (日付:

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