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カカオの価格が急騰

 カカオ産出国の利益を守るために、コートジボワール、ガーナ、インドネシア、ナイジェリア、ブラジル、カメルーン、エクアドル、ドミニカ共和国、マレーシア、コロンビアのカカオ産出上位10国が4月に設立したカカオ輸出国機構(OCEC:Organization ofthe Cacao Exporting Countries)の影響で、国際カカオ相場が急騰している。

 これらの国では、欧米諸国の巨大企業がカカオ生産を独占していたが、コートジボワール、ガーナを中心に次々とカカオ生産についての権利を政府が取り戻し、国有化を進め、OCEC全体で供給を絞って国際相場を押し上げる政策を取り始めている。

 カカオ相場が急騰したため、チョコレートの値段はこれまでの10倍程度に跳ね上がるだろうと、国際ココア機関 ( ICCO、本部ロンドン ) では予測している。

 スイスチョコレート製造連盟「チョコスイス」 ( Chocosuisse ) のフランツ・シュミット会長は、「このままでは、チョコレートは一般消費者にはとても手が届かない超高級品になる。」と懸念を表明した。

 一方で、フェアトレード運動を進めている団体からはむしろ賞賛の声が上がっている。あるフェアトレード運動家は、「これまでは、貧しい国々の血と汗を搾取することで、金持ちの国の人々がチョコレートを楽しんでいた。OCEC設立によってやっとこのような搾取の歴史が終わる。」と述べている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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