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北朝鮮にメッセージつきの粗食を支援へ

この春から夏、北朝鮮では干ばつと洪水が相次ぎ、今年の農作物の収穫が大幅に減少することが明らかになってきた。一方で我が国は天候に恵まれ、日照時間の増加などから大幅な収穫増が見込まれている。そのため、北朝鮮政府からの食糧支援の要請が我が国に来ているという。

北朝鮮への食糧支援はここ20年ほど、ジレンマを抱えている。人道的には食糧を支援したいところだが、支援した食糧はまず軍部などにゆきわたり、食糧難にあえぐ庶民にはなかなか届かない問題がある。軍部を肥え太らせることは、北朝鮮の核開発ともからみ、我が国の安全面に脅威となる。ただし、全く支援しないとなると、北朝鮮の人民の反日感情が高まる可能性、独裁政権を打倒するほどの人民の力が無くなってしまう問題などが生じる。

そこで政府与党は、粟やひえのような粗末な食糧をメッセージつきで支援することを決定した。粗末な食糧であれば、もともと米食などの豊かな食糧に慣れている軍部のエリートは敬遠し、庶民にゆきわたることが予想される。それに加え、北朝鮮の庶民に向けたメッセージを、食糧の包装紙の内側などにハングル文字で印字することにした。万が一、軍部などに検閲を受けることを予想し、メッセージの内容は慎重を要する。

我が国としては、食糧支援をする代わりに、北朝鮮が民主的な国になり国際社会の一員となること、北朝鮮国民に親日感情が形成されること、拉致被害者らの生死が判明して場合によっては帰国できることなどが目的となる。メッセージの内容に関して、広く国民に応募を呼びかけるそうだ。また、メッセージの選択とハングル訳を担う外務省には、賞罰主義を持ち込み、前項の目的が数年以内に達成されれば担当者の昇進が、達成できなければ降格などが予定されているという。メッセージは外務省のホームページで受け付けている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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