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コンピュータがなくなる日はいつ?

 開発初期には蓮舫議員から「本当に『ウルトラ』でなければいけないのですか?」と疑問を突き付けられたウルトラ・スパコンだが、10年以上の開発期間を経て、3月から稼働を開始した。

 このウルトラ・スパコンは2011年に世界最速としてその名を馳せたスパコン「京」(けい)の333万倍の能力を持つことから「三京」と名付けられた。

 その1号機は日本未来政策研究機構に設置されたが、最初に与えられた課題は「コンピュータがなくなる日」の予測をすることだった。

 この予測について、未来新聞の取材に応じた日本政策研究機構の研究主幹である大和猛氏は次のように語った。
 
 「デジタルコンピュータが誕生したのは1940年代だ。その後、大型化、高速化、パーソナル化など多様な進歩を遂げた。そのため、今や我々の生活はコンピュータがなければにっちもさっちも行かないという人も多い。しかし、人類がコンピュータとともにあったのはわずか100年でしかない。それ以前の数千年の歴史にはコンピュータがなかったにも関わらず、多くの偉大な文明や文化を生んだ。それならば、コンピュータのない世界がどうなるかを考えることで多くの示唆を得られるはずであり、そうした社会の姿を『京京京』でシミュレーションしたい」

 確かにコンピュータ抜きの現代社会は想像が難しい。例えば、電子メールがコンピュータなしで使えるはずもない。そこで「京京京」に100年前と同じように郵便配達の人にお願いしたらどうなるかをシミュレーションさせるのだ。当然、時間もかかるし、人手も必要となるが、非効率さと引き換えに多くの雇用や新しい事業を創出できるはずだ。

 そうしたコンピュータがない社会がどんな形になり、それはいつなら実現できるかを、「京京京」が計算を始めている。
結果は来年12月末に公表される予定だ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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