いよいよ明日から大型連休が明け、新型コロナウイルス対策でリモートワークをしていた会社も一部、出社が促進され、閉鎖していた学校も一部、開校する。そうなると、通勤・通学で電車の混雑が予想される。が、満員電車は新型コロナウイルス感染のリスクとなることが知られてきた。そこでJR東日本は、山手線など混雑が予想される車両に、他人の飛沫がかかりにくいシートや立ち位置からなる新型車両を一部導入すると発表した。
新型車両では、従来の長いす型の座席シートは撤去され、代わりに、円形に配列されたシートが導入される。円形に配列と言っても、中華料理の円卓のように他人と向かい合わせになるわけではない。むしろ逆で、中央のポールを囲むように、円形に配列されたシートに、外向きに数人が腰掛ける座席である。そうすると、隣に座った人がくしゃみ等をしても飛沫がかかる確率が減ることになる。
この円形配置シートが、一両あたり6箇所ほど、車両の出入り口付近を避けて、ほぼ等間隔で設置されることになる。ただ、このシステムだけだと、確かに座っている人同士の飛沫感染確率は減少するが、立っている人から座っている人への飛沫感染は防ぎにくい。そこでさらに、この円形配置シートの外周に立つ人も外側を向いて立つように、つり革が円形に配列されるという。すなわち、二重丸の内側のマルが座っている人、外側のマルが立っている人で、みながマルの外側を向いていることになる。なるほど、これなら立っている人の飛沫が座っている人にかかる確率は下がる。
このシステムを導入したJRの担当は胸を張る。「いつまでも収束しない新型コロナ対策として、苦肉の策です。飛沫感染を防ぐことを優先したため、座っている人が降りようとするのを立っている人が気づきにくいというデメリットには目をつぶりました。」なるほど、座っている人が降りる際には声をかける必要がありそうだ。担当は続ける。「もう一つ、デメリットがあります。円形配置シートの中心にあるポールに広告をつけようと思うのですが、誰も広告に目をやってくれそうにないのです。」
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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