欧米の大学では多かったが、日本の大学では少なかったものに、”ダブルメジャー”がある。これは読んで字のごとく、大学での専攻を2つにするということである。このダブルメジャーがいよいよ日本でも流行し始めた。
このダブルメジャーについては、日本ではもともと専門の壁を打ち破るという発想自体が主流ではなかったが近年、異なる専攻を持つことが、ブレイクスルーを生み出すために非常に重要な鍵となることが一般にも知られてきたため、日本の学生もついに積極的にダブルメジャーを選択し始めたのである。
東京東海大学理学部大学院でコンピュータサイエンスを学んでいるA君は、元々別の大学で遺伝子工学を専攻していた。A君曰く、「遺伝子工学の分野を追求していくと、コンピュータについてのトップレベルの知識が非常に有用であることが分かった。それでコンピュータサイエンスを学んでいるのだが、もしかしたら今度は人工知能の方面に進むかもしれない。」と話している。かつての専門性を追求する流れが、好奇心の赴くままに興味を追求する動きへとシフトしているのである。
昔はあれもこれもできると言うと、「何もできない人」と思われるリスクの方が高かったが、今や時代は大きく変わり、「ご専門は?」と聞かれて1つの分野を答えているようでは「専門分野に閉じ込もるできない人」のレッテルを貼られかねない時代に既に突入しているのである。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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