車が家にドッキング!

 アルティメット自動車(株)が4年前に発売した、純和風デザインの電気自動車「京」(きょう)が売れ行き好調だ。究極の車しか扱わない、がスローガンの同社であり、外観のみならず、畳も含めた内装が、まるで茶室にいるかのごとき趣を漂わせる。

 さて、このような和室仕様の車を、家にいても使いたいというユーザーの要望にこたえて、このほど同社は「京スペシャル」を発売した。「京スペシャル」は、車を使っていない場合には家とドッキングした状態にでき、家の1階と自由に行き来できる。

 構造としては、「京スペシャル」はワゴン車であり、トランク後面がバンのように地面から垂直になっている。すなわち、後ろから見たら約1.5×1.5m大の正方形だ。後方から開ける扉は、通常の車のようにトランクの上方に持ち上がるのではなく、仏壇のように両面開きになる。さらには開いた扉が車内の側面にスルスルと収納できる。

 このようにして後ろを開けると、中の約3畳大の和室がそのまま見える。この状態で、1階の窓にドッキングさせることができる。そのためには、駐車場の地面を適当な高さにコンクリート等で上げる必要がある。また、家の側の窓枠を同社指定のものに変える必要がある。すなわち、家の窓枠が2x2m大の場合は、それを外枠として、1.5x1.5m大の内枠の窓を組み入れる。外枠の窓は漢字の「門」のような形でハメ殺しにして、内枠が左右の側方にスライドすることになる。また、内枠の内側には、車との接着がスムーズにいくようなゴムを使用する。

 言われてみれば、このような車が今まで無かったのが不思議なくらいだ。なぜなら、これまでは車を使っていない時間帯には、駐車場がデッドスペースになっていたのが、新たな部屋となり、家が広くなるからだ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

これはすごいですね!駐車している車が家の一部として機能するというのは画期的です。
狭い日本ならでは。車をビルトインした駐車場付きの一階があるマンションなんか最高かも。

未来大陸 (日付:

コメントありがとうございます。マンションの件は子孫記事にできそうなので、近々、書いてみます。

Edward (日付:

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