うららかな陽気に汗ばむこの季節、都会の公園の一角には、営業車がときおり停まっている。バンや弁当の営業車ばかりではない。電気自動車からなる茶室までが出現している。車に出入りして、昼どきにワンコインの500円で一服、お茶を指導してもらっていただくのだそうだ。
営業しているのは、裏千家の茶道師範であり、移動式茶室は「車庵(くるまあん)」と名付けられている。昨春にアルティメット自動車(株)から発売された純和風電気自動車「京」が用いられ、中には3畳余りの茶室スペースがある。
車の持ち主である、茶道の師範の田中睦美さん(45)は言う。「『京』が出て、その凝った和風のデザインから、茶道教室にぴったりだとピンときました。車を買って少しアレンジしただけで、私好みの茶室に仕上がりました。茶道は敷居が高いと思われているかも知れませんが、車庵ではカジュアルな服装でもOKですし、昼休みに少しだけリフレッシュしてもらえば結構です。」
OLのみならず、男性ビジネスマンも多数、車庵に乗りこんでいき、スッキリとした顔で出てきている。ビルの林立する大都会のなか、昼時に風流を解するのも一興なのだろう。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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