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AI内蔵のインテリジェント・エレベーター現る

 業務用エレベーターの大手、四菱日立エレベーター社は昨日、複数のエレベーターを統括して制御する、AI内蔵のインテリジェント・エレベーターの製品発表をした。同社内でマスコミを集めて、エレベーターが、各階での待ち客の人数や動きを予測してあらかじめ移動するなどのデモンストレーションを行った。

 これまでのエレベーターでは、一つの高層階建てのビルに複数のエレベーターがある場合、ある階でボタンを押してもなかなかエレベーターが来なくて、いざ来た時には2台いっぺんに来て、それによって今度は別の階でエレベーターを待っている人たちが、待ち時間が長くなってイライラするなどの問題が生じていた。

 今回の新型インテリジェント・エレベーターでは、原則、エレベーターがフォーメーションをとっている。例えば、30階建てのビルに4台のエレベーターがある場合、1階に1台、5階に1台、15階に1台、25階に1台というふうに待機する。もし1階のエレベーターが高層階へ向けて移動したら、その瞬間、5階のエレベーターが1階に降りてくる。そして、もと1階のエレベーターが高層階で止まった瞬間、15階と25階のエレベーターのうち1台が5階に降りてくるなど、フォーメーションを適宜、変化させる。

 上述はひとつの例だが、AI内蔵であるため、毎日の乗客の動きから、いつどれくらいの需要が生じるかを計算して学習し、時間帯ごとにより最適なフォーメーションをとるように進歩していくのだそうだ。さらには、曜日、季節、温度や湿度などによって乗客が変動することまでデータをとって計算し、最大多数の最大幸福すなわち「待ち時間×人数」が最小になるように戦略を組んでいく。これぞ、次世代型の進化形エレベーターといえそうだ。

 なお、このインテリジェント・エレベーターは、新たにビルを設計する際に導入されることはもちろん、既存のビルのエレベーターの中央制御部門のコンピューターに交換移植が可能だそうだ。全国のエレベーターにこのモードが広がっていき、待ち時間のイライラが無くなる日が近づくことが望まれる。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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