マンションのタテ風呂の流行に乗って、さらに一風変わった風呂が登場した。それは、浴槽と洗い場がL字型配列になっているものだ。
この風呂では、風呂の入り口の扉の風呂側に鏡が、またL字の曲がる部分にも斜めに(45°に)鏡が配置されていることが特徴だ。浴槽に浸かりながら、二重の鏡を通して反射する自分を左右対称に見られることが売りだという。
なるほど、従来の鏡では、自分の右手を上げたら鏡の中の自分の左手が上がる感覚になっていた。L字型風呂では、自分の右手を上げたら鏡の中の自分の右手が上がるなど、左右対称だ。
そんなものが何に役立つって?それは取材した記者にも判らない。そもそも記者はメガネをかけていて、風呂の中で二重の鏡を通して自分を見られる視力は無い。が、L字型配列の風呂に入って、毎日自分の、他人から見てあるがままの顔を見ることができる人は、なんらかの自己認識、自己改革ができるようになるのかも知れない。
この間取りは、ますます、マンションの共用廊下を減らして、各住居の床面積を広げる方針に合致してはいそうだ。この間取りを取り入れているマンションの設計図では、建物の中心部にエレベーターと狭い正方形の踊り場があり、そこから4方ないしは8方に向かって玄関があり、各住居では曲がりくねった住居内廊下を経て窓際のリビング等に向かい、その途中にL字型風呂が配置されている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
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