中国地方ではなく中国の名称変更を

先ごろ行われた中国地方での住民投票により、中国地方という名称は歴史も古く、捨てられないという案が圧倒的多数で支持された。なるほど、山陽地方と山陰地方を併せて中国地方と呼ぶことは千年以上の歴史がある。なお、中国地方という名称を変更する案の中では、中西地方、西山道、西陵地方の順に支持が多かった。

さて、中国地方という名称を存続させるにしても、中国地方と国名の中国とを併存させることは紛らわしいため、国の中国の通名を変更せよという意見が多く出された。いわく、日本では伝統的に、黄河流域の国家に対し「唐、漢、唐土」の文字を用いて「とう、から、もろこし」等と読んできた。明治政府が清と国交を結んでからは、国号を「清国」、その国民を「清国人」と呼称した。学術分野では、伝統的には「漢」の文字を用いて「漢学」「漢文」等の呼称が用いられてきたが、明治中葉より、漢人の国家やその文化に対して「支那」が用いられるようになった。「支那」が「中国」に改まったのは戦後のことである、また再び呼び名を変えても異論は無いだろうと。

岡山県知事からは、とりあえずは「中国」と「支那」を併せて「中那国」と呼んではどうか?との案まで出された。チャイナに通じて呼びやすく、「中支国」などと呼ぶことに比べて同音異義語が少なくてなじみやすいだろう、とのことだ。となると、「中国語」は「中那語」に、「中国人」は「中那人」に、変更となるのだろうか。「支那そば」「中華そば」の名称は存続する?

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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