• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

「ナポリタンの名称は使用するな」、イタリアナポリ県が国際麺類裁判所に提訴

イタリアのナポリ県は5日、国際麺類裁判所に「ナポリタンスパゲティ」の名称の使用禁止を求めて提訴した。県知事のサルバトーレ氏は「今、世界中で流行している『ナポリタンスパゲティ』はナポリとは、全く関係のない料理だ。しかも、我がイタリアはスパゲティを国麺と定めているくらい誇りあるメニューだ。個人的にはナポリタンスパゲティがエキゾチックでミステリアスな味であることは認めるが、ナポリの名前だけは使って欲しくない」と提訴の理由を語った。

「ナポリタンスパゲティ」は日本では古くから老舗ホテル、街の洋食屋、喫茶店、学校給食、弁当のおかず、調理パンの中身とさまざまな場所で親しまれてきたメニューだ。やや太めのスパゲティにトマトケチャップをからめ、タマネギ、青いピーマン、細切りしたハムや切れ目を入れたウインナーソーセージ、ベーコンなどを入れる。地域によってはオムレツの上に乗せるなど、派生メニューもある。粉チーズや(イタリアでは珍しい)タバスコをかけるという食べ方も、どこかハイカラなイメージがあった。そんなナポリタンスパゲティは日本の洋食の代表メニューの一つだったが、20世紀の後半からは、いわゆるイタメシ屋が幅を利かせたことで、庶民的な洋食メニューは忘れられかけていた。
ナポリタンスパゲティが再び、脚光を浴びたのはお忍びで来日を繰り返していたレディガガがお茶の水の学生向け食堂で出すナポリタンスパゲティにやみつきになっていたことが知られたためだ。
今や、パリやロンドンのレストランでも「ナポリタン」と言えば、真っ赤なケチャップがからんだスパゲティが出てくるようになった。
 どうやら、そうしたナポリタンスパゲティの台頭にナポリ人も我慢ができなくなったようだ。
なお、同様の訴訟としては、中国の天津市食文化委員会が日本の中華料理屋で出されている「天津飯」は中国古来のメニューでないと、使用禁止を求めて係争中である。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

かなりウケました!

オラクル (日付:

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン