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学会で前を向いて発表するようフェイス・アップキャンペーン

 アカデミズムの世界では、秋は学会シーズンだ。学会のオーラル・プレゼンテーションでは、不慣れな発表者はどうしても下を向いて、ノートパソコンを見ながらしゃべってしまい、不評を買うものだ。そこで、学会運営支援業者大手の「(株)日本学会サポートセンター」では今秋、フェイス・アップキャンペーンと題して、発表者が前を向いて話せるように支援するサービスを始めている。特に、天井から吊り下げる半透明なアクリル板が注目を浴びている。

 フェイス・アップキャンペーンでは、小さな学会やカンファレンスでは、発表者の数メートル先に、発表者から見られるように大型の60~100インチのテレビモニターを用意して置いている。このモニターは、発表者の用意したパソコンや会場のスクリーンと同じ画面を映す。したがって、発表者は手元のパソコンを見る代わりに、このモニターを見れば、前を向いてしゃべれるというわけだ。

 さらには、もっと大きな学会では、同様に発表者の数メートル先に、今度は天井から大型モニターを吊り下げて用意する。この大型モニターは、聴衆から邪魔にならないように、半透明なアクリル板にして、このアクリル板にも、会場のスクリーンと同様に投影がなされる。投影機は会場の奥から正面スクリーンに投影するだけでなく、会場の前(発表者の側)にも投影機を用意してこのアクリル板に投影するというわけだ。

 さらには、従来からもあったように、発表者をライトアップして目立たせる。こうした工夫により、発表内容のみならず、発表者にも親近感を感じてもらえることが目的という。同センターの担当者は言う「日本人は国民性か、引っ込み思案な人が多いが、それではプレゼンが退屈なものになってしまう。テレビニュースのアナウンサーでも、下を向いて原稿を読んでいるのでは失格で、前を向いて話さないといけない。学会でも同様にして、もっと伝わり方が促進されるようにサポートしていきたい。」

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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