未来新聞社株式会社(本社：東京都世田谷区)は15日から本社ビルの外壁に壁新聞版未来新聞を貼り付けるサービスを開始する。
未来新聞は2010年に電子版で創刊されたが、当初より「五感で伝える報道」を目指しており、2013年には煙草と印刷インクの混ざった匂いが体じゅうにしみ込んだ高齢の拡張員と配達員による印刷版の宅配化で好評を得ていた。
今回の壁新聞版の最大の特徴は模造紙に手書きすることだ。そのため1960～70 年代に大学紛争時代や壁新聞を書いていた経験者を集め、専任の壁新聞筆耕者とすることでシニアの雇用創出も狙っている。
また、中国語版もあり、これは文革時代に壁新聞を書いていた紅衛兵出身者が制作を担当する。
この壁新聞を貼るために、先月竣工した未来新聞本社ビルには、高さ2.4メートル、幅15メートルの専用レンガ壁がある。
なお、来年末までには未来新聞社は各都道府県にある支社ビルにレンガ壁を設置する。
20世紀末までは、会議などで模造紙にマーカーで文字や絵を書くことは珍しくなかったが、電子黒板、データプロジェクターなどの普及で姿を消していた。この壁新聞版のスタートにともない模造紙、マーカー、絵具の需要が急拡大するとして模造紙、太字マーカー、絵具各社は新工場の建設を行うなど、壁新聞バブルの状況を呈している。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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