大手ゲームソフト開発会社ナジェリックは、好評だった結婚シミュレーター「Family making」に続き、家族シュミレーター「Family growing」を今年2月に発売した。
将来の子育てに不安を持つ夫婦が、夫婦それぞれの情報を入力すると、想定される体格や性格を持った子供が3Dで登場し、その後の子育てで起こり得ることを体験できるシュミレーターである。
多くの親が、最初の育児は初心者なので、使ってみた人はこの体験により自信がつくと喜んでいる。
このように、子育て体験という使い方で現在人気となっている家族シュミレーターだが、今回は、まったく違う使い方をしようとしている人がいると聞いて取材に向かった。
都内の待ち合わせ場所に行くと、18才の女子高校生が自己紹介してくれた。家はすぐ近くにあり、仲の良い家族だという。
「 若い頃の母と、親友のように仲良く旅をしてみたくて、今日は来ました。」
そしてシュミレーターに入力を始めた。入力しているのは彼女の母親の情報で、入れ終わると母親の年齢を18才に設定した。
設定後に現われたのは、背格好も彼女に似た3Dの18才の女子高生だ。声や話し方もどことなく似ている。
10分ほど話すと打ち解けて、2人は一緒に北海道の旅に出た。
富良野のお花畑で写真を撮ったり、
旭山動物園で動物達を見て回ったり、
お花畑の真ん中の道を自転車で駆け抜けたり…
夜は遅くまで話し込んでいた。
「 18才の母とは何でも話せました。とても楽しかったです！本当の母とはこんな話は出来なかったと思います。」
その後、以前にも増して母娘は仲良くなったという。母はこのことを知らないままだったが、なぜか娘と話しやすくなったと感じたそうだ。
最近反抗期などで、親とぎくしゃくしている子がいたら、こんな使い方で体験してみるのもいいかもしれないと思った。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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