本屋さん、入場料設定の流れ加速

 日本の全国各地で、本屋さんが入場料を取る流れが加速している。「本屋に行くことは脳の活性化につながる」ことが常識になるにつれ、本屋に人々が殺到しているが、殺到するわりに多くの人が本を購入するのは未だにアマゾンなどのネット通販であることから、世田谷にある「究極の本しか取り扱わない」がモットーのアルティメット書店が昨年冬に始めた入場料システムが急速に全国に広がりつつある。

 ある地方の本屋で1か月前から100円の入場料を取り始めた店主は、「入場料を支払った人は、元を取ろうとするためか、むしろ本を買う傾向がある。1日に50人ほど来るので結構な収入になるから、安心して本屋を続けられる。文化事業をやっているという誇りを取り戻すことができるシステムだ。」と話す。

 一方顧客の反応はどうだろう?大阪の「なるほど書店」にいた38才の男性は、「小さい時から本屋をうろつくのが大好きだった。でも、本屋がどんどん減ってきて困っていた。入場料を取ることで本屋が維持できるのなら喜んで支払う。つぶれてしまっては元も子もない。インターネットではいろんな本に囲まれる感覚や、本物の本の匂いを嗅ぐこともできない。」と意外に好反応だ。

 入場料を取る以上品揃えも!と本の選別に力を入れる書店も増えているという情報もある。海外からも日本に、書店入場料システムについての問い合わせが来ている。日本発の新しい文化が芽生えつつあるのは間違いないだろう。

 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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