東京オリンピックを控え、観光立国を目指す日本には多くの外国人観光客がやって来るようになった。
数年前から、東京、京都、富士山といったおすすめ観光コースだけでなく、田舎を訪れる人々も増えてきていたが、今年に入り、温泉地に湯治を目的として長期滞在する外国人客が増えている。
きっかけは、
「自然の中にある野外露天風呂に毎日通っていると、地球の気を受け取って元気になっていく!」 「ストレスや疲労が吸い取られていくようだ」
といった感想がSNSで紹介され、それが人から人へ広がったことだった。
健康と癒しを求めて、世界中から人々が日本の温泉地を訪れるようになったのだ。
そのうえ、長期滞在して日本の伝統食を食べ続けると体調が大変良くなると、これもまた評判になったのだという。
日本の伝統食には発酵食品が多い。味噌、みりん、酒、醤油、酢などの調味料はみな発酵食品である。温暖多湿な気候が発酵に最適だった日本では、麹菌から生まれた多くの発酵食品が日常的に食べられるようになり、日本は発酵食品大国と呼ばれるようになった。
これらの発酵食品をベースに、旬の野菜、そして魚、豆腐などを良く食べるうちに、腸内環境も整ってきて、体調が良くなるのだと考えられる。
ロンドンから訪れた49才の男性は、草津温泉で3ヶ月の湯治をしたことで、長く苦しんでいた気持ちの落ち込みと倦怠感が良くなったという。「温泉のお湯そのものも良かったし、自然に包まれるような野外露天風呂、伝統的な日本の食事などが組み合わさって心身ともに良くなったのだと思う」と話している。
観光庁も、ビジットジャパン事業(訪日旅行促進事業)の一環として、長期滞在して療養できる湯治場を海外に紹介する取り組みを始めている。
また、温泉療法医の指導により、「治療中の病気がある人は主治医と良く相談の上、温泉の効能や、その温泉に適さない病気をたしかめてから、湯治を始めて欲しい」と呼びかけている。
一方、各地の温泉地も、より過ごしやすい湯治場を目指して、無料Wi-Fiの設置、バリアフリー化、外国語のできる職員の採用、多国語の案内表示など、設備や環境を整えるようになってきている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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