表参道に、目新しい道路が出現した。なんと、この道路、しゃべるのだ。
1メートル毎に設置されたマイクから、歩行者の音声が拾われ、高度AIリアクションシステムに即座につながり、返答が、道路の舗装表面を利用した新型スピーカーシステムを通じて返ってくる。
例えば、「ここから青山学院大学ってどうやって行けばいいの?」と尋ねると、「まっすぐ進んで信号まで来たら右に曲がって300メートルほど直進すると左側です。」と答えてくるくらいは序の口で、「今淋しいんだけど、どうしたらいい?」などの高度な質問に対しても、「あなたは絶対一人じゃない。少なくとも私はいつもあなたの足の下であなたを支えている。」などのそれなりに高いレベルの答えが返ってくるようになっている。
このしゃべる道路の高度AIリアクションシステムは3年ほど前にアルティメットエレクトリック(UE)が発表した、エルゴノミックリアクションアルゴリズムが採用されており、普通の人間では到底返せないようなリアクションでも拾いまくることができるものだ。UEでは今回のしゃべる道路向けに1年間、綿密なチューニングを行なったということだ。
このチューニングのおかげで、夜中になると小さくて低い声になり、近所迷惑にならないようになっているし、話しかけた相手の声の質に応じて返答を変えるなどの芸の細かいことが可能になっている。
今後は、道路が新たなコミュニケーションの相手としての地位を確立していくことになるかもしれない。
ロードインフォメーション評論家の松ケ谷秀征氏は、「今後は話し相手のいないお年寄りも、道路と話すようになるだろう。なまじ普通の人間と話すよりも、もっと味のある答えが得られる可能性だって出てくる。まだ出たばかりで今のレベルだから、将来的には道路が人間の魅力的な仲間として認知されるようなものが出てくると思う。」と話している。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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