テレビ放送や映画はデジタル化、高画質化、3D化などで音声だけのラジオ放送は過去のものとなってしまったと思われていた。
ところが、2011年の東日本大震災直後に被災地で最も役立つメディアとしてラジオ放送が持つ力が見直されたことがきっかけで、被災地以外でもラジオ放送を聴く人が激増した。
当初はニュースやパーソナリティによる情報番組、音楽番組を聴くだけだったが、ラジオの人気に火をつけたのがラジオドラマだ。
このラジオドラマ人気について「ラジオから流れてくるのはせりふと効果音だけなので、リスナーが『想像力』を働かせる面白さに気がついたのではないか」と、専門家は語っている。
ラジオドラマの人気が高まる中、2012年にはラジオドラマ専門局WAOWAOも開局した。この局で毎日午後9時から放送している「家政婦はキク」で、この時間帯に合わせて帰宅する人が増え、通勤電車が混むという現象も起きている。この番組にはまっているファンは「ラジオドラマを聞いていると、主人公のキクや相手役の表情、家の中や街の風景などの映像が頭の中に浮かんでくるのが楽しみ」だという。
また、ラジオドラマ以外でも、スポーツ番組も人気だ。こちらも、テレビ放送のようにプレーヤーのアップ、プレーの分析映像、関連する情報を「これでもか!」と流すことがないため、シンプルに試合を楽しむことができると好評だ。
ただ、ラジオドラマ、スポーツ番組は、俳優やアナウンサーの高度な能力が求められるが、そうした人材の不足に各局とも悩んでいる。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
コメントの書き込みにはログインが必要です。