本当かどうかは確認のしようもないが、この本の著者は20年以上も駄洒落を研究してきたらしい。何万という駄洒落の中から、絶対にはずさない超一流の駄洒落を選り抜いたと前書きで語っている。
駄洒落というのは非常にリスキーなものであり、はずす可能性は普通の大人でだいたい7,8割くらいと言われている。その代わりにビシッと決まれば、周りが「おーっ!」とうなるような状況に持っていくことができる。
いわばハイリスクハイリターンな駄洒落の世界。この危険な駄洒落ワールドに教科書として登場したのが本書である。これまで駄洒落を言って周りからけむたがられていた”センスなき、こりない駄洒落ピープル”には是非お勧めである。自らの駄洒落人生を反省し、駄洒落道に開眼するためのきっかけをこの本は与えてくれる。
本書の良さは、駄洒落を言うべきシチュエーションや言う相手の種類・年代にいたるまできめ細かい指示が書き込まれていることである。同じ駄洒落でもシチュエーションや言う相手によってはホームランにもなるし、凡打にもなりうると著者は言う。
また、楽しくセンスのあるイラストが散りばめられ、それもこの本の大きな売りの1つである。私は154ページの「象」(象は駄洒落で最も多く用いられるモチーフの1つである)が気に入った。
現在勃興しつつある、駄洒落ブーム。この流れを加速しそうな勢いを本書は持っている。☆☆☆☆
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
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