グーグル・グラスと呼ばれるハンズ・フリーのメガネ型端末が発売されたのは5年前だ。さらに進化して、視野全体が画像化するゴーグル型の端末、グーグル・ゴーグルがグーグル社からこのほど開発され、一部で先行発売された。
5年前に開発されたグーグル・グラスでは、メガネフレームの右目上部分に小型の液晶ディスプレイが取りつけられていた。両手が空くので、“ながら作業”ができるのが最大のポイントであり、ディスプレイ内の地図を使っての道案内が出来たり、カメラもついているためその場で静止画や動画を作成することが、音声認識によって可能となった。
だが、グーグル・グラスでは、ディスプレイが視野の一部にとどまり、近くを注視しないといけないことから、集中力が必要とされ、そのために目の前の現実の行動が散漫になってしまうなどの欠点があった。
今回、開発されたグーグル・ゴーグルは、ゴーグルの内側の映写機からゴーグル面に向けて情報が投影される仕組みだ。目の前のゴーグル面に映画の字幕のように半透明な文字ないしは画像情報が広がるため、ユーザーは注視する必要もなく、現実行動が妨げられることもほぼ無い状態になる。もちろん、端末情報に気をとられすぎる場合は問題だが。
今後、グーグル・ゴーグルを使って、どんなことが可能になるだろうか。メールチェックやニュースチェックは通勤・通学時の歩行中に出来るだろう(歩行中に「メール」とか「ヤフー・ニュース」などとしゃべればその画面が現れる)。誰かと久しぶりに会って名前を思い出せない時などに、「名前」と小声で言えば自動的に写真を撮って(カメラもついているため)、メモリと対応させて瞬時に名前を字幕表示することも出来そうだ。
人気アニメ「甲殻機動隊」の世界が現実化したともいえる今回のグーグル・ゴーグル。問題はその呼び名が紛らわしいことくらいだろうか。「ヤホーで調べました」で一世を風靡した人気漫才師ナイツなら、
「今日はゴーグルでゴーグル・グーグルを調べてきました」
「グーグルでグーグル・ゴーグルね。全部逆だろ!」
とツッコミを入れられることになるだろうか。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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