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鉛の銃弾、全面禁止へ

環境省は9日、現在の鳥獣保護法を改正し、これまで北海道を主とする地域でのみ規制されてきた、鉛製のライフル弾及び、散弾銃弾の使用を全国的に禁止する方針であると発表した。

この方針の背景には、鉛の銃弾が猟に使用されると、鉛が自然界に無秩序にばらまかれ、また北海道で銃弾を浴びて死亡した動物を食べた絶命危惧種のオジロワシ、オオワシなどが鉛中毒で死亡したり、他の地域でも水鳥が鉛の散弾を、消化を助けるための小石と間違えて飲み込んで死亡するなどの弊害があり長年規制の必要性が論議されてきた。

北海道では、鳥獣保護法に基づく県の告示により、2000年シカ猟で鉛ライフル弾の使用が禁止、2001年にシカ猟で鉛散弾も使用禁止、2003年 ヒグマを含む全ての大型獣猟で鉛弾使用禁止になっていた。しかし、鉛の銃弾の所持が禁止されていないことから、鉛弾を使って違法に猟をするハンターが絶えなかった。

今回の法改正では、鉛の銃弾の使用だけでなく販売・所持までが、しかも北海道だけでなく全国的に規制されることになるため、すべてのハンターが銅など違う金属の弾を使用せざるを得なくなる。これによって、従来の規制に対して存在していた「ザル法」批判はなくなると見られている。

自然保護運動NPO代表の、鷲羽貴子(わしわ・たかこ)氏は、「遅すぎる。日本の美しい自然の中で、有毒物質である鉛の銃弾がこれまで撒き散らされていたこと自体がとんでもない事態。こういうひどいことは確実にやめさせて欲しい。」と話している。

ジビエ料理専門店「ジビエバ」店長の鹿野裕二氏は、「安いという理由だけで鉛を使うのはもう時代遅れ。鉛弾を銅弾に替えるくらいのコストは払うべきだ。」と語った。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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