春は引越しのシーズンであり、新築マンションへの満を持しての入居を喜ぶ家族連れが目立つ。新築マンションは従来から、様々な付設サービスで人気を競っている。一時期は床暖房や食洗器が目玉だったが、それら住居内設備は当たり前のものとなり、近年の人気は住居外アメニティーだ。
入居者限定のプールやジムも良いが、設備費によるコスト・パフォーマンスが問題となる。また、いちいち着替えるのも面倒になる。ただ、やはりフィットネスとストレス解消を兼ねた運動設備の人気は衰えない。そこで近年、屋上にバッティングセンターあるいはゴルフの打ちっぱなし、ないしはその両方を併設しているマンションがお目見えしている。入居者は安価に手軽に短時間の運動ができると好評だ。
東京都杉並区の、屋上バッティングセンター兼簡易ゴルフ場つきマンションに入居したA氏（38）は言う。「会社から戻ったら、雨の日以外は屋上に直行して、ひと汗流してから家に帰ります。バッティングかゴルフか、どちらかは空いていますし、スーツのまま運動できるのがいいですね。10分だけでも毎日運動することで、メタボ対策にもなるし、外の居酒屋で飲むよりもスッキリ憂さ晴らしができますしね。休日も、息子にゴルフを教えながら運動するのが楽しみです。こういう場合は本格的に運動着を着ていきますね。マンション内エレベーターは運動着で乗るのも恥ずかしくないですしね。」
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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