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最後の”手持ち”コンパクトデジタルカメラ、出荷

 台湾のあるメーカーで先月末、ある”手持ち”コンパクトデジタルカメラの最後の出荷が行われた。事実上、これでこの手のデジタルカメラの生産は全世界で終了したことになる。(レンズ交換式の高級カメラの生産はまだ続いている。)

 2010年前後から急速に普及していったiPhoneを代表格とするスマートフォンは順次内蔵デジタルカメラの性能を上げ、2015年前後にはコンパクトデジタルカメラ市場を大きく縮小させることになった。その後ウェアラブルPCの普及が進み、これに内蔵されたデジタルカメラが更に性能と利便性を向上させていったため、これまでのコンパクトデジタルカメラは”手持ち”デジタルカメラと呼ばれる過去の遺物となってしまった。

 その後は”手持ち”デジタルカメラは台湾のこのメーカーで細々と生産されており、最後の製品は砂漠でも使用できる防塵防砂仕様である。同メーカーによると、最終ロットは全て、アフリカのサハリ砂漠で使用されることになっているという。同地域では砂が非常に多く、レンズ交換式デジタルカメラの使用は不可能に近いため、未だに需要があるという。今後は防塵防砂仕様のウェアラブルカメラが使用されることになりそうだ。

 レンズ交換式のデジタルカメラについては、超高性能化し、レンズ交換まで可能になってきたウェアラブルPC内蔵のデジタルカメラ及びウェアラブルカメラに徐々にシェアを食われつつあるが、当面は一定の生産を維持できそうな見込みである。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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