クリスマスの今朝、東京は世田谷区のあちらこちらの家庭にサンタが現れたという噂が広がった。しかも、そのサンタはトナカイに引かれたそりに乗ってやってきたという。
噂の真相を調べていくと、どうやらこのサンタ、ロボットらしい。「究極の夢しかお届けしない」がスローガンのアルティメットドリーム社が今年から実験的に世田谷区で始めたサービスだという。
このロボットサンタ、ヒゲが本物のサンタと同じくたくさん生えていることもあり、外から見るとまるで普通の人間っぽく見えるらしい。口をもごもご動かしながら「メリークリスマス！」ととてもいい声で言ってくれる様子はなんとも微笑ましかったとロボットサンタが訪れた家の住人は語る。
もちろん、トナカイもロボットだったが、リアルなトナカイの毛皮を装着しているため、やはり本物のトナカイと区別が付かなかったということだ。
サンタがくれたプレゼントの中身については、このサービスを申し込んだときに選んだものに間違いなかったとこの住人は嬉しそうに語った。
記者は現場にいたわけではないので、全て伝聞形式になってしまったが、来年は必ず現場を取材したい。
同社のスポークスマンによると、今回ロボットサンタの実験的試みが成功したので、今後日本全国にサービスを広げていく計画だという。
民間伝承研究家の柳川邦夫氏は、「サンタクロース伝説は日本において１００年以上の間広まっていたが、一度としてサンタを本当に見た子供は現れなかった。ロボット時代の今、初めてリアルのサンタが出現するようになったのは喜ばしいことだ。伝承にリアルが追いついたと評価していいのではないか？」と述べている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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