「究極のモノしか取り扱わない」がスローガンのアルティメットショップ(東京都港渋(みなしぶ)区)は、22日、忙しい親に代わって育児をする、親と外見やリアクションがそっくりの育児ロボット、「岡さん」、「乙都さん」を発売した。
今回の「岡さん」「乙都さん」では、顔部分を中心に同社が東洋東海大学人体再現学部と共同開発したバイオ筋肉と、バイオスキンが採用され、実際の親の顔をコピーした、大人が見てもほとんど見分けが付かないほど精巧に作られたコピーフェイスが、これまた親とそっくりの表情でリアクションするよう設計されている。骨格も親と同じものがバイオ人工骨で再現されており、身体の動きも動作再現プログラムによって、全て親と同様にできる。同ショップのテストでは、100人の1才~4才の子供で、実際の親と区別ができた子供は1人もいなかったという。
また、同ロボットの機械学習AIにはあらかじめ、子供が一定の行動や、質問をしたときのリアクションを、親の普段のリアクションと同じになるようにプログラムした上で、実際の育児における問題解決方法をフィードバックにより学習するプログラムが仕込まれている。そして、更にそれでも子供への個々のリアクションに対する正しい対応を導き出せなかった場合にはアルティメットショップのハイパー量子コンピュータに接続して、過去の世界中の子供に対するリアクションとその結果から、もっとも正しい可能性が高い答えを導き出して対応するようになっている。
従来の育児ロボットの場合、実際の親とは顔や外見が違うために、一定時間以上育児ロボットに育児を任せると、ロボット自体に愛情を感じる一方で、ロボットに育児を任せた実際の親に対する親近感を抱かなくなるという問題が大きな社会問題となっていた。
しかし、今回の、親と全くと言っていいほど同じ外見を持ち、親と同じか、またはそれに準じた正しいリアクションを取ることができる育児ロボットによれば、そもそもロボット自体が親と同じ外見なので、家でロボットと親が同時に存在することさえ避ければ、子供がロボットだけになつく危険を避けられるという。
同ショップではこの目的を達成するため、親が家に一定距離以上近づくと、ロボットがすぐさまトイレに入り、中の秘密の収納ボックスに一瞬で隠れる機能が付いている。一方、親は、外から秘密の通路を使ってトイレに入り、何食わぬ顔でトイレから出てきて、ロボットと入れ替わる仕組みとなっている。
同ショップのスポークスマンは、「このロボットなら、親子の絆がロボットによって断ち切られることがない。また、もちろん従来の育児ロボットと同じく高度教育プログラムもオプションでインストールできるから、子供を”科学者”や、”究極的に幸せな人”などに育てることも可能だ。育児ロボットの欠点をなくし、いい点だけを手に入れることができる、少なくとも現時点では最高の選択だと思う。」と胸を張った。
この究極の育児ロボットとも言える、「岡さん」「乙都」さんは、各82万円(消費税別)で、全国のアルティメットショップで販売されている。
(写真:titlap)
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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