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おひとり様用スーパー

 あまりにも多すぎて「おひとり様」という言葉すらあまり聞かなくなった今日このごろ、ついにおひとり様だけを対象にしたスーパーがお目見えした。

 このスーパーでは、全ての食材が1人分単位で売られている。が、このスーパーの特徴はそれだけではない。

 食材が代表的なメニュー別に、付け合せの野菜などまで合わせて陳列されているのだ。「カレー・シチュー類」、「煮物類」、「丼もの類」、「ハンバーグ・ステーキ類」、「和食」、「イタリアン」という風にである。それぞれの場所でその日の晩の全てのメニューに必要な食材が手に入るからあちこち歩き回らなくていい。料理が苦手な人が比較的多いおひとり様用に至れり尽くせりな設計だ。

 というか、ここは「おひとり様用」というよりは、「料理が苦手な人用」と言った方がいいのではないか、という素朴な疑問が湧いてきた。

 さてさて、記者は実はここ一週間ほどこのおひとり様専用スーパーに通っているのだが、主要な料理別の陳列に慣れて飽きてくると、もっと別の料理も当然作りたくなる。そういう場合は、今度は多数のレシピと写真があるメニューを開いて、欲しい料理の写真を専用のデコーダーで読み込むだけで、買うべきものがある場所をわかりやすく示してくれるようになっている。

 うーん、ここは、通えば通うほど料理が上手くなり、おひとり様を卒業できるように作りこまれているのか・・・ありがたい施設だ。

 ちなみにここの店長に「お客さんがどんどん減っていくのでは?」と聞くと「いえいえ、卒業されておふたり様以上になられたお客様も、うちで購入されます。ぴったり人数分の食材を買えるから結局お得だし、何よりもメニュー別陳列や、レシピ写真での誘導をしてくれるから楽しい」と話した。

 なかなか、面白い。しばらくここに通う日々が続きそうだ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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