今月１日から東京メトロで「車内環境整備員」の車両乗り込みが試験的に開始された。今のところ丸の内線荻窪駅-池袋駅間のみ。
これは「ドア付近に立ち止まらず奥へお進み下さい」というアナウンスにどうしても従わない乗客が多いため導入したもの。1車両に1名ずつ乗り込んでいる。
車内環境整備員は通勤ラッシュ時に車両へ乗り込み、どの位置に立てば比較的楽なのか教えてくれたり、次の駅で降りる乗客をドア付近にあらかじめ誘導したりするもの。
相当な混雑でも機敏に動けるよう小柄な社員がこの業務に従事している。
整備員のAさんは「以前はホームからお客様を押し込んでいましたが、今は、例えば、3駅以上乗る方はこちらの奥に空間があるのでお進み下さい、というように安全につり革につかまることができ、かつドア付近でない場所をご案内できてこちらも安心です。お客様の転倒事故も5割ほど減りました」と笑顔で語る。
本来、東京メトロの車両はうまく立てば通路に3列作れる設計になっている。真ん中の列に立っても長いつり革が車両天井から下がっているのできちんとつかまることができる。「なかなかこの真ん中の位置のよさが理解されていませんでした。座席前に立つお客様がきりっと背筋を伸ばして立てば真ん中にきれいに通路ができまして、真ん中用のつり革につかまれば車輪から離れているので揺れの影響も少ない場所なんです。意外と快適なんです。ここ、いいね、と言ってくださるお客様もいらっしゃいます」とAさん。「ただ、きゅうくつにならないよう、比較的…ええと、荷物の少ないお客様や…、スリムな方をなるべく真ん中へご案内しています」と続けた。
朝の通勤ラッシュ帯、誰もが不機嫌な中指示に従ってくれるか不安もあったというが「奥が空いているのが見えていても大きな人が立ちはだかっていて、入りづらかったのでお世話していただけるのはありがたい」という声が多いとのことだ。また、ヘッドホンの音が漏れている、化粧をしている、弁当を食べている、ベビーカーを前後に激しく揺らすなどの迷惑行為をしている乗客については「迷惑専用車両」という新たに設けられた車両へ連行。あまりの迷惑行為のオンパレードに嫌気のさした乗客が反省し、態度を改めて一般車両に戻ってくることもあるという。「毒をもって毒を制すということです」と広報部長は胸を張った。
広報部長はさらに「普段乗る時間、区間の電車を標準としてその前後2本ずつも合わせて「マイ通勤電車」として登録してもらい、混雑状況をきめ細かく把握し、ストレスのないように整備するシステムを考えている」と次の構想を語った。「そのうち、いつも同じ車両になるあの人に告白したい、というときにも協力できるようにして、婚活通勤電車なども企画したい」と若干個人的な夢も。ちなみに広報部長は54歳独身。
痴漢やスリ抑止効果もあり、鉄道警察もこの試みを興味深く見守っているという。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった１つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
…カテゴリ「社会」でした。
粗忽者の私には、送信前確認画面が必要なようです…。がっくり。
人件費の問題があり、10両だと10人必要で、実現可能性は極めて低いと思いますが、将来的にはロボットがこの仕事をやるという次の展開が考えられます。
私は、未来はもっと驚きと希望に満ちていてほしいです。普通の展開では物足りなくありませんか？
人がやるべき事柄を簡単に機械に任せて、コストカットした結果、未来を感じられない、信じることすらできない人をたくさん作ってしまったんじゃないか、という視点は忘れたくない私のテーマです。
もちろん、普通の展開でないものが良いと思いますよ。いろんな視点を取り込んで多様な記事が出てくることを期待しています。コストもその視点のうちの１つですし、夢や希望もその視点の１つです。
乗ってみました！車内整備員のいる電車！背の小さい私はいつも、ラッシュアワーは、もみくしゃになるんですが、整備員さんの、優しい誘導で、こんなスペースあったの？という所へ、すすすぅ～っと。特に前から３両目の整備員さんがいいと個人的にはおすすめです！5両目もかなりいいと聞き、明日はちょっと改札が遠くなるのですが、５両目もためしてみようかな・・・と。通勤が少し楽しくなりました。
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