（英語版より許可を得て翻訳しました。Janice Isaac氏の記事です。）
パリ発 ― １か月近くも続いた、フランスのワイン生産者らによる首都での抗議暴動に引き続いて、EUは、水パイプラインをロシアからフランスにひく計画に同意した。
EUの公式見解によると、仏ワイン生産は、「フランスと欧州全体いずれにおいても相当な文化的経済的重要性を有する」ものとみなされた。本計画は、現在、干ばつに見舞われている地域への水の供給を保証するものだ。水はロシア北西のLadoga湖から2,000kmの距離の地下パイプラインを経てAlsace地方に到達し、そこからより細いパイプラインに分かれて、Languedoc-RoussillonやBordelaisまで達することになる。
Bordeauxのワイン園主のMichel Léglise氏は言う。「私の家族はこのワイン園を150年も有してきた。水が無くなると我々は全てのぶどうの木を亡くし、閉園を余儀なくされるところだった。でも、水が来ることになって本当に嬉しい」と。しかしながら、楽観主義者らが見積もっても完成まで4年かかるため、もし建設が今月末までに行われなければ、Léglise氏や他のワイン主たちがすぐに安心できるわけではない。
スペインやイタリアのワイン生産者らもまた熱風や干ばつに悩まされているが、フランスが保証したと同様のような水利権は得られないようだ ― フランスのワイン生産者は世界のシェアの1/3以上を占めている。スペインやイタリアの製造者代表らはすでに彼らのアピールを発表したが、それは建設を遅らせることになるだろう。
ロシアもまた統治に関して主張しそうだ。Ladoga湖は、ロシアのサンクトペテルブルクからほど近く、ヨーロッパ最大の淡水湖であり、生態系の宝庫だ。絶滅の危機にひんするヨーロッパ海チョウザメをはじめとして50種類近くもの新種の魚が発見されてきた。ユニークなRinged sealの亜型の故郷でもあり、湖の片側は自然保護区にもなっている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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