【ブリュッセル共同】スペインで1800枚の1等全てが発売された北東部の町グラネンが、もう大変な事態になっている。
スペイン中から賞金を目当てで、グラネンの人々の親戚たちにとどまらず、全く関係のない犯罪集団など様々な悪人たちが集まり、金を奪おうとして虎視眈々としている。
既に町の真ん中にあるバーでは、当選金をめぐっての喧嘩で負傷者が出た。
また、グラネンの人々の中でも、普段から宝くじを買わない堅実な生き方をしていた人たちが意欲を失い、公共施設などでのサービスが低下し、ゴミなどの収集が滞って悪臭がするようになっている。
それに加えて宝くじが当たった人たちも労働意欲を失って、遊びほうけるようになったため、町は堕落した雰囲気に包まれ、勤労意欲がある者はむしろ珍しい状態になっている。
733億円は町の人口1人あたり、4000万円。このような大金が一時に舞い込んだ例は世界でもない。このような状況で人間がどのような変化を遂げるのかに注目が集まっていたが、早くも悪い影響が出始めている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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