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霞が関ビルの大規模リニューアルが完成

 誕生して100年を迎える霞が関ビルが今年4月にリニューアルオープンする。
1968年にオープンした霞が関ビルは構造、設備などが時代に合わなくなり、一時は解体が議論されたこともあった。
 しかし、日本ではあまりにも安易に建築物をスクラップ&ビルドしてきたことに対する反省もあり、日本における高層ビルの先駆け言う貴重な文化遺産として時代に即したビルにリニューアルされた。

 外観はほぼ、建築当時のままだが、内部は新しいテクノロジーで21世紀にふさわしいものになっている。たとえば、電力はビルの利用者が移動することや大声で話すときに発生する「振動エネルギー発電」や、照明、コンピュータなどから発生する熱を直接電気に変換する「熱発電システム」を備えている。
 空調もビルの地下に備えた蓄熱・蓄冷システムを利用し、熱交換によるビル外への排熱をなくし都市のヒートアイランド現象の抑制を目指したものとなっている。

 もちろん、そうした建築・設備のリニューアルだけでなく、従来のビジネス中心だったテナント政策も見直された。その結果、屋上階には露天風呂を備えた温浴施設が設置された。他にも各国からの賓客を迎えて舞踏会外交ができるようなボールルーム、いわば現代版鹿鳴館のフロアもある。
 そして話題を呼んでいるのは外壁にロッククライミング用の手がかり、足がかりなどが設置され、地上147mのビルクライミングを楽しむことができる。
 こうした大規模リニューアルが他の高層ビルをはじめとする建築物を永く使いつづけていく潮流の先駆けとなることが期待されている。
 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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