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北海道東端に原発建設計画

 昨日、北海道電力(株)は、北海道東端の根室半島に原発を建設する計画を政府に申し入れた。背景には、北海道西部にある北海道唯一の泊原発がやや老朽化し、住民による原発停止運動を止められなくなってきたことがある。

 では泊原発を廃止して新たに原発を北海道に建設するとして、どこに建設するか。東日本大震災から3年が過ぎたが、福島の原発事故の際、偏西風の影響で、放射能が多くは太平洋側に流れたことはよく知られている。万が一、原発で事故が起きた場合に、北海道の東端なら大丈夫だという意味で住民の説得が可能なのだろう。自然保護の観点からも、北海道の東端の2つの半島のうち北側の知床半島は世界遺産に登録されているが、南側の根室半島はそうでないからというエクスキューズが見え隠れする。

 だが、この案に対しては根室住民の反発が必至だ。もちろん、世界遺産の知床半島の自然を守る立場の人からも、近くに原発が建設されることへの懸念は消えないだろう。さらに深読みする向きでは、この原発の建設により、北方領土が原発のすぐ東に位置することが本来の目的ではないかという。ロシア人の住民が原発不安から北方領土から去り、そのために北方領土の日本返還へのハードルが下がり、返還されてから後、同原発を停止すれば、日本政府は平和裏に領土を取り戻すことになる。こうした理由からの根回しが元々、政府与党と北海道電力とにあったのではないかと。

 このような懸念に対しては、北海道電力の関係者は「もう、これからの原発は地震その他では事故を起こさない設計になっている。地域住民、北方領土の住民も安心して居住を続けていい。」と抗弁している。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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