東京東海大学は1日、ボクシングの試合でどちらが優勢かについてAIによって分析して、リアルタイムでの評価値、勝率、KO確率などを出すシステムを開発したと発表した。
同大学のロバート・小清水教授は、「全ての動きと音、被弾した場所、被弾前の動きや表情と被弾後のそれなどを比較することで、選手のパンチ力、ダメージなどをAIによって分析し、勝率やKOの確率を予想することができるようになった。今のところ、2ラウンド終了まで分析すれば、85%程度は勝者を予想することができている。KOについては予想外のパンチがあることもあり、的中率は6割程度になる。試合中の、的確なパンチがあると、勝率は変化する。これを使えば、ボクシングをよく分からない人にも、その醍醐味を理解してもらえるようになるだろう。」と述べた。
評価値を出すAIとしてこれまでは将棋の世界で使われてきたのがよく知られている。このAIの出現によって、将棋をよく知らなかった人たちが、AIによる最善手と実際の人間が指した手を比べたり、どちらが優勢かなどについて知ることができ、ファン層が拡大した。
同教授は、今後はジャッジに代わって、現在よりもずっと公平な判定ができるようにする計画があるとし、「今までは、ジャッジの感覚で判定していたような面があり、不公平だという評価が試合後に出てくることが多々あった。こういうシステムができればそれがなくなる。ジャッジするシステムがリアルタイムで表示されることで、ボクシングはもっと面白くなる、と胸を張った。
AIとスポーツの融合の流れは他のスポーツにも拡大すると予想されている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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