洋式トイレのフタで自動殺菌

 便器製造、販売の大手、LAXIL社は27日、新型の洋式トイレが完成し、来月から発売すると発表した。この新型トイレ、フタの内側に殺菌スプレーがついている。便座とフタが合わさると1秒間だけ、フタの内側から便座に向けて、殺菌薬を含んだ液がスプレー状に噴射される。この噴射により、便座が自動的に抗菌され、感染予防になるという。

 「便座とフタが合わさる」とは、男性が小用で使用して便座を上げた際でも、男性が大用で使用したり女性が使用した後に上からフタを閉じた際でも、どちらでも構わない。合わさったらカチッと音がして、1秒間、スプレーが噴射される。

 背景には、洋式便器に殺菌機能を義務化するように呼びかけた厚労省の通達がある。新興の感染症などでは、トイレの便座から感染が拡大する可能性もあるためだ。特に2020年の東京オリンピックで様々な国の観光客が集まることが予想され、感染症拡大防止にはナーバスになっている社会事情もある。

 また一方、今回の新型トイレにはまた別のメリットがあると指摘する事情通もいる。これまで、トイレのフタを閉めないで使用してきた人が多いが、フタを閉めてカチッと音がしてスプレーが噴射されることを体験すると、フタを閉める習慣が広まるであろう。基本的に洋式トイレを流す際には、フタを閉めておいたほうが、汚物の飛散を防ぐ意味で好ましい。また、便器のフタを閉めておくと、暖房便座の放熱を防ぐことができ、節電につながるというメリットもある。新型トイレの普及が、便器のフタ閉めというマナーとともに広がることが期待される。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン