皆でスマホ画面を見ながらワイワイ~コタパッド・カフェがオープン

 秋風が心地よい都会のオープンカフェで、奇抜な光景が目を引くようになった。正方形のテーブルを取り囲んで4人で座る、女子大生とおぼしき客の一行が、コーヒーなどを飲みながらテーブルを眺め、手でテーブルを触ってはキャッキャ、キャッキャと騒いでいる。・・・ここは、原宿の一角にオープンしたコタパッド・カフェと呼ばれるカフェだ。

 コタツの天板全面が有機ELパネルになるコタパッドが発売されて数年、売れ行き好調なコタパッドは、様々な用途に用いられるようになってきた。4人でコタツに座りながら、かるたをしたり、麻雀をしたり、会議をしたりなど。最近はやりの用途は、スマートフォンの差し込み口がついたコタパッドだ。スマホの画面をコタパッドの画面に転送して、拡大縮小しながら皆で見ることができる。

 スマホの画面を皆で見ることが出来るなら、それはお茶を飲みながらの会議や雑談に使えるのではないか・・・そこに商機を見出した森口和也氏(45歳)が今夏、原宿にオープンしたのは、各テーブルがスマホの差し込み口のついたコタパッドからなるオープンカフェだ。会議をしてもらうことが主目的だったはずが、一気に女子大生らのたまり場になってしまった。なお、このコタパッド・カフェは、コタツはなくて、コタパッドは全て椅子つきのテーブルに備え付けられている。

 カフェでは、客たちがコタパッドを見ながらワイワイ話す声が響いている。
「ちょっと見て、コレ、うちの新しいペットなの」
「うわー、かわいい。こっちからも見せて」(と90度、画面を回転させる)
「それより、ペットの後ろに映っているのは、お兄さん?」(と画面を斜めに移動させる)
「イケメンじゃない。あっ、この腕時計はローレックス?」(と腕のところを拡大させる)
・・・・・・
などなど、姦しい声が止まることを知らない。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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