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ビデオ評論:「子供にはリハビリを、親には訓練を!」カイザー・ウェルチ監修

今、アメリカで評判のテレビ番組「最強・ペアレントトレーナー」のDVDおよびブルーレイ版である。この番組を監修し、自らも主演しているカイザー・ウェルチは、親が「うちの子供は駄目で。」と言う場合の95%以上が親の側に責任があるという立場のペアレントトレーナーである。

第一回のリンダとジャックの家庭では、リンダがいつもイライラしていて、長女のジェシカ(5歳)を何かにつけてこっぴどく叱りつけている。リンダがいつものようにジェシカをしかりつけているところに乗り込んだカイザーは、「そうやって何度も叱って、効果はありましたか?」と質問をする。それに対してリンダが、「いえ、全く改善されません。だから分かるようになるまで何度も叱っているんです。」と答えた。これに対してすかさずカイザーが答える。「ジェシカは、あなたのイライラした気持ちに影響されて不安になり、おかしな行動をしてしまうのです。そのジェシカを叱りつけても、より一層不安になりますから、事態は悪化してしまいます。何度やっても効果がない方法は、科学的ではなく、感情に任せてやっているだけです。ちゃんと効果が出る、有効な方法を学んで欲しいのです。今のあなたのやり方は、しつけの名を借りた虐待です。叱られているときのジェシカの顔を見ましたか?せっかくの子供時代に、あなたはトラウマを植え付けているんですよ。」

 一瞬リンダは顔を引きつらせたが、実際事態は悪くなる一方だから反論できる立場でないと思ったのか、カイザーの言うことを聞くことにしたようだ。

 カイザーは、「子供はあなたの不安でイライラしたエネルギーを全て感じ取っています。そしてその悪影響を受けているんです。そういうリーダーのもとでは、子供はとても不安定な状態になってしまいます。子供に必要なのは、リラックスした、力強いエネルギーです。いいですか? ほら、深呼吸してみて!毅然とした態度をとりつつも、リラックスして、穏やかなエネルギーで力強く子供に接しましょう。そうです、そんな感じ。それなら子供も安心です。」
 
 その後、リンダが早速そのような態度で、いたずらをしたときのジェシカに対応すると、瞬時にジェシカが素直に言うことを聞くようになったという。その様子を映したビデオがカイザーのもとに送られてきた。
 
 様々な問題のある子供(カイザーに言わせると問題があるのは親だが)の家庭を訪問して、次々にカイザーが問題を解決している様子を見ていると、これは親だけでなく、およそ人の上に立つリーダーは皆一度は見た方がいいのではないかと思った。家庭だけでなく、あらゆる場所で、自分のリーダーシップのなさを部下のせいにしてしまう自称リーダーが沢山いるからだ。

 カイザーの今後の活躍が楽しみである。9800円。アルティメット出版。☆☆☆☆

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

最高ですね☆

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