サンタクロース国際協会はトナカイ雌連盟との労使交渉決裂によるイブのプレゼント配送・家庭訪問ストライキを予定していたが、これを回避したと発表した。既にサンタクロースは拠点を出発して各家庭の訪問を開始している。2020年代からトナカイの数が激減し「配送ができない可能性がある」として毎年話題になるサンタクロースのストライキ宣言はもはやこの時期の風物詩となっている。
昔、世界中の子供たちは「いい子のところにサンタクロースがやってくる」と教わったものだが、近年は「ストライキになるとマジでいい子のところにしかサンタクロースが来れない」と教わっている。
意外と知られていないことだが、サンタクロースのそりをひくのはメスのトナカイだけ。トナカイは鹿と異なり、雄雌両方に角がある。雄は春から夏にかけて角があり冬は抜け落ち、逆に雌は冬から春にかけて角があり、夏に抜け落ちる。サンタクロースの絵には角のあるトナカイが古来より描かれているため、雌のトナカイしかクリスマスイブには出動できない事情があった。このため冬は角のある、サンタクロースにとって「伝統的な絵面に沿った」トナカイの確保が元々困難だった上に「うちだって家族そろってクリスマスディナーをしたい」というトナカイ雌連盟からの要望もあり10年前からシフト制が取り入れられたため、慢性的なトナカイ不足に陥っている。
このためサンタクロース国際協会は来年からは雄のトナカイに擬似角を付け、イブのプレゼント配送に対応する案を提出。この案がトナカイ雌連盟及びトナカイ雄連盟に受け入れられたのがグリニッジ標準時の23日23時50分だった。決定後、待機していたサンタクロースはただちに世界各国へ出発した。
サンタクロース国際協会は「今年は出発決定が本当にぎりぎりだったため、一部の地域では遅れも見込まれます。なるべく寝坊してもらえると助かります。ご迷惑をおかけします。ミルクは冷めても飲みますからいつも通り温めておいといてください」とお詫び声明を出している。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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イヴの夜に、センスのある、素敵な記事をありがとうございます。
サンタネタなんて私しか書かないだろうと思って書いたら、その後ほかの方も続いて書いていたので驚きました。
この時期はキャッチーですからねえ、サンタネタは(^^)
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