高音質で大量の曲数を保存、再生できるだけでなく、手のひらに載るような超小型サイズで一世を風靡したi-Podやウォークマンなどのポータブルオーディオプレーヤーにかげりが見えている。これは「セパレート型ステレオセット」の人気が高まっているからだ。
「セパレート型ステレオセット」とはプレーヤー、アンプ、チューナーから成るセンターユニットと左右のスピーカーという3点セットで、左右が1.5から2メートル、高さが1メートルという巨大なオーディオ機器だ。
セパレート型ステレオセットが人気を呼んだのは、今回が初めてではなく、1960年代から1970年代にも一大ブームがあった。当時は性能もさることながら、その大きさが持つ「押しの強さ=豊かさの象徴」で、各家庭が競ってお茶の間に鎮座させていた。
もちろん、当時はアナログレコード(音楽を記録した溝を刻んだ円盤状のプラスチック板)を再生する機器だったが、現在はデジタルのデータを再生する。ただし、真空管式のアンプなどが持つ「ゆらぎ」やアナログレコードに付いた傷や埃から来るスクラッチノイズを人工的に加える機能を持っている。
そして何と言っても最大の特徴は機器の大きさだ。しばらく前まではデジタルオーディオと言えば手のひらに載る、あるいは以前のミニコンポサイズがせいぜいだったが、セパレート型ステレオセットはサイズが大きいのだ。人気機種は左右3メートル、高さ2メートルだ。そうした「大きさ」が景気の急回復で開放感に浸っている人々の共感を得ているようだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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確かに、私の知ってるオシャレなカフェにもこのセパレート型のオーディオ置いてあります。好印象ですね。
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