2年前に大手住宅設備機器メーカー、トスタムから発表された、浴室型の津波対策シェルターが人気だ。が、浴室全体をシェルター化するとなるとコストがかさむ点、また2階建て住宅の1階ではなく2階に設置しないといけない間取り上の難点が指摘されてきた。
その一方では、東北地方に限らず、千葉、静岡、高知などの太平洋岸では、津波シミュレーションでいずれ大津波が来るリスクが周知されてきており、津波対策は早急の課題となっている。深夜の地震で逃げ遅れたり、自宅に寝たきり老人がいたりする場合もあり、住宅内に津波対策シェルターを設置する需要が高まっている。
そこでトスタムでは昨日、より簡易型の、トイレをシェルター化する製品を発売した。同製品は、トイレの全周を特殊な合金とウレタンなどの緩衝材を混じえた材質で包み、窓や給排水溝までも同様の材質のフタで即座に閉じることで、津波の衝撃や水圧から逃れるという。浴室型と同様に、床下ないしは天井裏には乾パン、懐中電灯、救急具などのサバイバル用品を貯蔵できる気密スペースがある。気密スペースに酸素ボンベの設置も推奨されている。狭い空間で酸素が足りない場合に備えてのことだ。
トイレ型シェルターは、通常の1畳サイズで大人4人まで入ることができ、必要十分だとういう。浴室型よりも安価なうえ、トイレの給水タンクが飲料水に早代わりする。また、避難中に内部で排尿・排便をすることも便器を使えば容易だ。もっとも、便器内の水も飲料水として活かすことも可能だが。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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